正味利益法と検索しても、あまりヒットしない。
どうやら、正味現在価値法と同じ意味らしい。
正味現在価値法
NPV法とも言うそうです。こちらによると、
プロジェクトが将来生み出すキャッシュフローの現在価値(キャッシュインフローの現在価値)と、プロジェクトに必要なキャッシュフローの現在価値(キャッシュアウトフローの現在価値、つまり投資額)を比べ、前者のほうが大きい場合は「投資すべき」となります。この両者の差、すなわち「キャッシュインフローの現在価値」から「キャッシュアウトフローの現在価値」をマイナスしたものをNPVと言います。
こう定義されています。
プロジェクトが将来生み出される利益を現在価値に計算し直して、その現在価値と、今投資しようとしている金額を比較し、将来から得られる利益が大きい時には、投資する価値があると言うことになります。
まあ当たり前と言えば当たり前ですが。
例えば、初期投資が100万円で、今後10年間、毎年10万円入ってくる投資案件があったとします。この時、金利が10%で10年間固定であった場合には、
投資した場合の利益の合計の現在価値
1年後に得られる利益の現在価値
10万円/(1+0.1)=9.09万円
2年後に得られる利益の現在価値
10万円/(1+0.1)2
..
10年後に得られる利益の現在価値
10万円/(1+0.1)10
となり、利益の合計の現在価値はこれらを合計したものになります。
年後 | 利益(万円) | 利益の現在価値(万円) |
1 | 10 | 9.09 |
2 | 10 | 8.26 |
3 | 10 | 7.51 |
4 | 10 | 6.83 |
5 | 10 | 6.21 |
6 | 10 | 5.64 |
7 | 10 | 5.13 |
8 | 10 | 4.67 |
9 | 10 | 4.24 |
10 | 10 | 3.86 |
毎年の利益の現在価値はこうなるので、合計61.45万円が利益の現在価値となります。
ということで、初期投資100万円だとするとNPVは
NPV=61.45-100=-38.55
となり、投資してはいけない案件となります。